工場・倉庫は企業の利益を生み出す施設です。
塗床工事は、専門的な知識と技術を必要をする工事です。一般的な住宅塗装を主としている塗装屋さんでは施工できません。
工場・倉庫などの床面は、厳しい環境で使用されます。使用環境によって高い水準での「耐熱性」「耐酸性」「耐摩耗性」「耐衝撃性」などが必要となります。塗床工事はこの水準をクリアする為の、下地処理、塗料の種類や厚みの判断が正しくできなければなりません。
働く人のより身近な床を改善する塗床工事は、外壁塗装や屋根塗装より大きな影響を与え企業の利益に貢献します。
ここでは工場・倉庫の塗床工事を行う事で得られるメリットを解説します。
フォークリフトの出入りや高温環境での床使用、油や薬品を使用する工場・倉庫など、床面は、厳しい環境で使用されます。メンテナンスを長期間怠ると塗膜の保護機能が失われ、建物の躯体にダメージを与えてしまうことに繋がります。適切なタイミングでの塗床工事は建物の資産価値を維持し、より永く工場や倉庫の稼働を可能にさせ事業活動に寄与します。
水や油で滑りやすい床、床の劣化で段差が生じてしまっている職場では、安全に作業することはできません。塗床工事にて改修を行うことで床の凹凸をなくし、滑りにくい床にできます。労働環境を整えることで働く人の安全性が確保され、それにより作業効率も向上し、結果生産性向上につながります。
クリーンルームや精密機器を製造する工場では、埃や静電気の発生は製品品質の低下を招きます。また「5S」という言葉を耳にしたことがある方も多いかと思います、その他の工場・倉庫においても、トヨタを始めとする多くの企業で組織を上げて取り組んでいる「5S」の清掃、清潔の実践は塗床工事を期に改めて取り組むことができ、製品の品質向上に繋がります。
汚れていたり破損したままの工場や倉庫の会社にどんなイメージを持つでしょうか?「管理が出来てないルーズな会社では?」「お金がない危ない会社では?」などいいイメージを感じる人はいないと思います。これは取引先だけでなく、社員に関しても同じ感想をいだくでしょう。定期的なメンテナンスで工場や倉庫内の美観を保つことは、様々な点で企業イメージの向上に貢献します。
工場・倉庫の塗床工事を成功させるためにはまず現在の床の状態と使用環境を正確に把握する事が第一歩です。
現場調査が正しくできていないとその後のプランニングも適切に行えず、良い塗床工事を終えることはできません。
ファクトリーペイントでは、この現地調査を丁寧に行うことを徹底しています。その調査結果をもとに工場・倉庫の塗装専門会社として最適なプランニングがプロとしての実力が出る部分だと考えています。
油汚れの程度、塗膜の劣化状況、下地の状態
工場内のフォークリフトや車両がの走行の有無、重量物の移動や保管、熱湯や高温なモノの使用状況、クリーンルーム等の防塵性、半導体工場など帯電防止機能の必要性、薬品工場など耐薬品性など使用環境を詳しく把握する必要があります。
塗床工事は工場や倉庫の内部で行うため、作業にかかる日数だけ業務を止めて行わなければならない場合もあります。そのため業務への影響を最小限にするためのスケジューリングが非常に重要です。ファクトリーペイントでは企業のご担当者さまと協力し綿密な計画を立て実行いたします。
塗床工事の工程として一番はじめに行う工程が下地処理です。塗装全般に言えることですが、この下地処理を丁寧に行わないと、どんなによい塗料を使用しても良い仕上がりになりません。旧塗膜の剥離除去、コンクリート下地の研磨・切削を各種専用機械で行うことで、塗料と床の接着性を高め、長期間剥がれない塗床ができます。
ひとえに工場・倉庫といっても業種や使用環境は様々です。ここでは塗床工事で実現できる機能をご紹介します。
機能 | ||
---|---|---|
耐摩耗性 | 耐衝撃性 | 耐水性 |
耐熱性 | 防滑性 | 耐油性 |
耐薬品性 | 耐酸性 | 耐アルカリ性 |
抗菌性 | 帯電防止性 | 防塵性 |
業種 | 必要機能 |
---|---|
食品工場 水産工場 |
耐熱性、防滑性、抗菌性、耐水性 |
薬品工場 化学工場 |
耐薬品性、耐酸性、耐アルカリ性 |
製造工場 自動車整備工場 |
耐摩耗性、耐衝撃性、耐油性、耐熱性 |
精密機器工場 クリーンルーム |
帯電防止性、防塵性 |
物流倉庫 立体駐車場 |
耐摩耗性、耐衝撃性、防塵性、防滑性 |
ここまで工場・倉庫の塗床工事の押さえるべきポイントをお読みいただいた方は、ご理解いただけるかと思いますが、塗床工事は住宅の塗り替えと違い、床の使用環境、劣化度合い、下地の状況が現場ごとにまったく違います。なので住宅塗装でよくある、30坪 フッ素塗料プラン ●●●万円といったパック料金のような表現は不可能です。
もしそのような表現をしている会社があれば
のどれかに該当するでしょう。3は事前にわかれば判断できますが、1は不当な金額を支払うことになるし、2に関しては「塗ったはいいけどすぐ剥がれてしまった」というような事もおきかねません。
塗床工事を良いものにするためにには発注されるお客様も、塗床工事のポイントの理解を深めていただき最適な判断をしていただけると良い会社選び、プラン選びができ、その後の企業の発展につながるかと思います。
「そうは言っても何か費用部分の判断材料はないの?」
とおっしゃる担当者の方へ、工場・倉庫の塗り替えの際、費用が発生する項目と、表現できる範囲での料金の目安を「プランと料金」のページに記載いたしましたので参考にしてみてください。