外壁塗装・屋根塗装のポイント

塗り替えを行うメリット

塗り替えを行うメリット

工場・倉庫は企業の利益を生み出す施設です。

私たちブライトペイントが工場・倉庫の塗り替えを検討される企業さまに、いつもお伝えしている事は個人住宅の塗り替えと、工場や倉庫の塗り替えは押さえるべきポイントが大きく違うという事です。

個人住宅の塗装では塗り替えを行った事で得られるもののほとんどは、美観、耐久性の向上から得られる満足と快適性です。しかし工場や倉庫の塗り替えを適切に行う事で得られるのもは、企業の利益に影響を与えることが多くあります。企業がコストをかけて行う以上、利益に貢献する塗装工事でなければならないと考えます。

ここでは工場・倉庫の塗り替えを行う事で得られるメリットを解説します。

定期的にメンテナンスすることで資産価値を維持、永く建物を稼働できる。

外壁塗装や屋根塗装の役割として、建物を紫外線や雨水から保護する目的があります。しかしながら時間の経過により塗膜が劣化することは避けられず。メンテナンスを怠ると経年劣化により保護機能が失われ、建物の躯体にダメージを与えてしまうことに繋がります。適切なタイミングでの塗り替えは建物の資産価値を維持し、より永く工場や倉庫の稼働を可能にさせ事業活動に寄与します。

省エネ性能UPで光熱費の削減

近年は各塗料メーカーの開発が進み、遮熱塗料の性能が大幅に向上した結果、遮熱塗料を施工することによって夏場の建物内の温度上昇を抑えることができます。冷房設備を使用している工場・倉庫では電気使用量の低減につながり光熱費が削減できます。
また温度変化を少なくすることで外壁材や屋根材への負荷も低減され、素材の寿命を延ばすことに繋がります。

労働環境の改善により製品の品質、社員の生産性向上

「5S」という言葉を耳にしたことがある方も多いかと思います、整理、整頓、清掃、清潔、躾を5Sと言い、トヨタを始めとする多くの企業で組織を上げて取り組まれています。この清掃、清潔の部分は塗り替え工事を期に改めて取り組むことができ製品の品質向上に繋がります。また遮熱塗料の使用により工場・倉庫内が快適な温度になることで作業効率も上がり生産性の向上につながります。

クリーンな工場・倉庫で企業イメージ向上

汚れていたり破損したままの工場や倉庫の会社にどんなイメージを持つでしょうか?「管理が出来てないルーズな会社では?」「お金がない危ない会社では?」などいいイメージを感じる人はいないと思います。これは取引先だけでなく近隣住民、社員に関しても同じ感想をいだくでしょう。定期的なメンテナンスで工場や倉庫の美観を保つことは、様々な点で企業イメージの向上に貢献します。

工場・倉庫の塗り替え時期

塗り替えの適切なタイミングは塗膜が劣化し、性能がなくなる前に行わなければなりません。この塗膜の劣化速度は建物の周辺環境によって変化します。具体的に塗膜を劣化させる要素としては「紫外線」「雨水」「塩分」「炭酸ガス」「温度変化」などがあり建物の周りにこの要素が多ければ多いほど寿命は短くなります。

外壁・屋根のメンテナンスサイクル

外壁・屋根のメンテナンスサイクルは、下地の材料、塗料のグレードによって違いはありますが、一般的には10年〜13年と言われています。メンテナンスの周期を下記グラフの様な周期で行うと最も経済的に建物を保持することができます。

外壁・屋根のメンテナンスサイクル

鉄部のメンテナンスサイクル

メンテナンスサイクルは外壁や屋根の素材によっても大きく変わってきます。中でも鉄部は一番最初に劣化が始まり、錆が発生します。
メンテナンスの周期は5年〜7年で行うことが望ましいと言われています。錆を放置すると、時間とともにどんどん侵食します。一度錆びた鉄部は錆を削り落とすことはできても素材自体は元にはもどりません。躯体自体に大きなダメージを与える前に塗装を行い保護機能を回復する必要があります。

鉄部のメンテナンスサイクル

建物の状態を知る事が大切

建物の状態を知る事が大切

工場・倉庫の塗り替えを成功させるためにはまず現在の建物の状態を正確に把握する事が第一歩です。建物の構造、外壁・屋根の素材、塗膜の劣化度合い、クラック(ひび割れ)、錆の有無、シーリングの状態など多くの確認事項があります。

現場調査が正しくできていないとその後のプランニングが見当違いのモノになってしまいます。もちろん見積もりも適切ではなく、必要な工程が抜けていたり、必要でない作業が見積もりに入ってしまっていたりします。

ブライトペイントでは、この現地調査を丁寧に行うことを徹底しています。その調査結果をもとに工場・倉庫の塗装専門会社として最適なプランニングがプロとしての実力が出る部分だと考えています。

建物劣化のサイン

メンテナンスサイクルは外壁や屋根の素材によっても大きく変わってきます。中でも鉄部は一番最初に劣化が始まり、錆が発生します。
建物が劣化した際に建物にどのような症状が現れるかを知ることで塗り替えの必要度合いを判断することができます。ここでは様々な劣化のサインを紹介します。

変色・退色

変色・退色

新築の頃は鮮やかな色で光沢のある外壁も年を経るごとに塗料に含まれる樹脂が劣化して、塗料の色が変わったりツヤが落ちたりしていきますこれを変色・退色と呼び塗り替えサインの初期症状です。

チョーキング

チョーキング

紫外線や酸性雨の影響により塗膜が劣化し変色・退色がさらに進むと、塗膜が「粉化」し、表面を指でこすると顔料や樹脂が指に付着するようになります。これをチョーキングといいます。本来塗膜がもつ撥水性能は低下・消失している状態です。

塗膜の浮き

塗膜の浮き

紫外線や酸性雨の影響で塗膜の付着力がなくなり、下地や下地調整材との間で破断が生じて起こる現象です。放置を続けると下地へのダメージに繋がります。

塗膜の剥がれ

塗膜の剥がれ

塗膜が浮いた状態を放置しつづけると塗膜は破れ剥がれます。ここまでくると建物の美観は大きく損なわれ、それだけでなく塗装の保護機能は完全に機能していないため、下地へのダメージは加速度的に進行します。

鉄部の錆

鉄部の錆

鉄部の塗膜の浮きや剥がれから塗膜の保護機能の効果がなくなり、雨水の侵入から素地にサビが発生します。錆の進行とともに塗膜の剥がれが進み、躯体自体の腐食が進みます。一度錆びた鉄は元には戻らないので早急な対応が必要です。

レフロレッセンスの発生

エフロレッセンスの発生

下地内部への雨水の侵入により、コンクリートに含まれます「アルカリ:石灰」成分が、外部へ押し出されてしまう現象です。本現象は、美観低下の要因になるばかりではなく、下地強度を低下させる要因にもなります。

クラック・ひび割れ

クラック・ひび割れ

建物自体の動きや、温度変化やコンクリートの乾燥に伴う収縮により、下地にひび割れが発生します。このひび割れが大きくなるとそこから雨水の侵入を許し、建物の急速的な劣化を生みます。

コンクリートの爆裂

コンクリートの爆裂

下地内部への雨水の侵入や、コンクリートの「中性化」の進行などにより、内部鉄筋に「錆」~「膨張」が生じ、周囲の被りコンクリートが「破壊」、「脱落」する現象です。
放置し続けますと、重量のある「コンクリート片」が「脱落」する“極めて危険な状態”を招きます。

シーリングひび割れ・断裂

シーリングひび割れ・断裂

外壁の目地や窓やドアの周りのシーリング部分は経年劣化により硬化し、建物の動きや、収縮によりひび割れや断裂が発生します。シーリング部分にも防水の役割があり劣化すると雨水の侵入に繋がり建物へのダメージに発展します。

耐久性や美観に大きく影響する下地処理

耐久性や美観に大きく影響する下地処理

現場を調査し状況把握をしたら、塗装工程に入る前に非常に重要な作業があります。それが下地の洗浄や補修作業です。高圧洗浄で外壁の汚れやカビ、苔を除去したり、鉄部の錆、コンクリートのひび割れを補修する下地処理は塗り替え後の塗装の耐久性や仕上がりの美しさを大きく左右します。工場・倉庫の塗り替え業者を選定する際は、施工実績などでこの工程をしっかり行っている会社を選ぶことが、塗り替え成功のポイントです。

下地処理の方法

下地補修は、下地の種類や状態によって数多くの方法があります。ここでは代表的な補修方法をご紹介させていただきます。

金属部分の下地調整

一般的に金属部分は最も早く劣化の症状が出ます。筑後5年経過したことから、錆の発生は見られるようになります。
塗り替えの前に表面に発生した錆を完全に処理しておく必要があります。錆の発生により浮いた塗膜、または錆の上から塗装しても期待どおりの性能は発揮できません。この錆を除去する作業をケレンと言います。

補修の流れは

  • 劣化塗膜(浮き、割れ、剥離、膨れなど)はケレン工具を用いて入念に除去します。
  • 部位により、ワイヤブラシ・サンドペーパーによる手ケレン、電動工具を使い分け、錆を完全に除去します。
  • 全面に軽くサンドペーパーをあて、ウエスなどでほこりや汚れを除去、清掃します。付着物を残したままで塗装しますと、当然新しい塗膜の付着性能は低下してしまいます。

錆の程度、塗膜の劣化度合いによってケレンの方法が1種ケレン〜4種ケレンまであります。

旧塗膜の状態 下地調整後の状態 使用工具・工法
1種ケレン 特に腐食が著しく見られる状態 旧塗膜、腐食部分を完全に除去しピカピカの金属下地を出す。 ブラスト工法
2種ケレン 塗膜が劣化し、腐食が目立つ状態 旧塗膜、腐食部分を除去し鉄肌をあらわす。活膜が存在する場合は残す。 ディスクサンダーなど電動工具とワイヤブラシなど手動工具
3種ケレン 塗膜のほとんどは活膜であり、部分的な損傷や発錆が見られる状態 ケレン工具で劣化塗膜は除去し、発錆部の錆を落として鉄肌をあらわす。 ディスクサンダーなど電動工具とワイヤブラシなど手動工具
4種ケレン 塗膜は活膜であるが変色や白亜化(チョーキング)し、付着物などが多い状態 粉化物及び汚れを除去し清浄にする。 ワイヤブラシやサンドペーパーなど手動工具
シーリング部分の補修

シーリングとは外壁の目地部分、窓や扉の周りに打設されているゴムのような部分です。シーリングは建物のつなぎ目の防水効果を目的として使用されています。シーリングも外壁や屋根と同じく経年劣化により、ひび割れや断裂、剥がれが生じる為、雨水の侵入から建物を守るためにはしっかりと補修が必要です。

補修方法はシーリングの劣化度合いにより主に2種類あります。

■撤去・復元工法

シーリングの劣化が激しい場合、既存のシーリング材を完全に除去し、新たなシーリング材を充填する工法

■増し打ち工法

現状のシーリング材の撤去が困難な場合やシーリング材の劣化が少ない場合に既設のシーリング材の上から新たなシーリング材を充填する工法

コンクリートの亀裂の補修

コンクリート部分の亀裂は、下地の乾燥による収縮や建物自体の動きによって発生します。0.3mm未満の亀裂は、美観以外に大きな問題はありませんが、0,3mm以上の亀裂に関しては下地を貫通している可能性が高く、雨水の侵入につながることも考えられるため補修は必要となります。

補修方法は亀裂の幅や箇所・状況によって変わってきます。

■亀裂の幅が0.3mm未満のもの
シール工法

① ケレン除去
周辺塗膜が脆弱な場合、亀裂の発生箇所を中心にして幅20~30㎜程度の範囲の塗膜を入念に除去し、コンクリート下地面を露出させます。

② 清掃
塗膜を除去した周囲は、ワイヤブラシなどを用いて清掃します。

③ 修復
挙動が少ない場合はアクリルカチオン系下地調整材を、挙動が比較的大きい場合は可とう性エポキシ樹脂を練り混ぜ、亀裂部分にパテベラ・金ベラを用いて入念に充填します。

シール工法
■亀裂の幅が0.3㎜以上または雨水の浸入の可能性があるものシール工法
Uカット、シーリング材充填工法

① ケレン除去
亀裂に沿って現状の仕上げ塗材を幅35㎜程度の範囲で入念に除去しコンクリート下地を露出させます。

② Uカット処理
ダイヤモンドカッター、ディスクサンダーなどで下地コンクリートを亀裂に沿って幅・深さともに10㎜程度の範囲でU字型にカットします。

③ 清掃
Uカットした部分の周辺を高圧空気にて清掃します。

④ 充填
シーリング材専用プライマーを刷毛にて塗布し、シーリング材をコンクリート表面から3~5mm程度残して充填します。

⑤ 修復
Uカットした部分の周囲にアクリルカチオン系下地調整材をコテ・ヘラにてしごき、下地の均一化を図ります。

Uカット、シーリング材充填工法
■亀裂の幅が0.3㎜以上1㎜未満で動きの予想される部位
エポキシ樹脂注入工法

① 注入パイプ設置
亀裂に沿って50~250㎜間隔で穴(口径5㎜、深さ15㎜程度)をあけ、注入パイプ(または台座)を壁面に取付けます。

② シール処理
樹脂注入時の樹脂の外部への漏れを防ぐため、あらかじめ亀裂に沿ってSKシール(シール材)を塗付します。

③ 樹脂注入
手動式あるいは自動式低圧ポンプ、またはシリンダー型自動低圧注入器具でエポキシ樹脂を注入します。挙動が予想される場合はミラク注入エポ弾性ミラクログラウト用、挙動が少ないと予想される場合はミラク注入エポミラクログラウト用またはミラク注入エポグリース状(ひび割れ幅:0.3mm~1.0mm)を使用する。エポキシ樹脂は加圧により亀裂の奥深くまで入り込み浮いたモルタルと下地との接着効果を発揮します。

④ 撤去
樹脂が硬化した後、②のシール材および①の注入パイプ(または台座)をディスクサンダーなどで除去し、周囲を清掃します。

エポキシ樹脂注入工法
躯体の下地調整

前項までの各下地補修・調整を行い、いよいよ塗装工程にかかる前には、以下の内容での躯体の下地調整が必要になります。

■補修方法手順

① 劣化塗膜、密着不良塗膜、浮き塗膜の除去
亀裂や「浮き」発生箇所周囲のものを中心に劣化・脆弱化の見られる塗膜は周辺を含め皮スキ、ワイヤブラシ、ケレン棒などのケレン工具により除去します。また場合によっては電動工具も用い充分な除去を施します。
劣化・脆弱化した塗膜の上から新たな塗膜を施しますと、剥離などの原因になるので注意が必要です。

② 塗装面の粉化物、埃などの除去
高圧水洗浄機で加圧水洗(100~150kgf/c㎡)を行い、ケレン時に発生したものも含め埃や粉化物を充分に洗い落とします。
尚、水洗後、塗装まで1日以上は乾燥させます。
旧塗膜と新塗膜の間に汚染物が存在しますと、当然、密着不良・剥離などの原因になります。

③高圧水洗が不可能な箇所の埃などの除去
ホーキ、ブラシ、ウェスなどを用いて付着する埃などを除去、清掃します。
場合によっては高圧空気噴射(エアブロー)清掃を行います。

④美観の回復処理(パターン調整)
下地補修による著しい補修跡は現状のパターン(模様)に近づけるように修復します。
下地補修、下地処理工事により発生した段差や補修跡、またはケレンや高圧水洗により発生した段差や欠損部はアクリルカチオン系下地調整材をダスター刷毛にて補修塗りし、下地面の調整を施し、美観を回復させます。

塗料選びについて

工場・倉庫の外壁屋根の塗り替えでは、適した塗料を選ぶことで、耐久性だけでなく快適性、省エネ性能を向上させることが可能になります。
また塗床工事においては使用環境や必要な特性を踏まえることで働くひとの安全性、作業効率、製品品質に大きく影響を与えます。
ここでは、塗料の大まかなプランと押さえるべき特性を解説します。

屋根・外壁の塗料の種類

塗料の種類 塗料の特徴 耐久年数
シリコン塗料 シリコン樹脂を主成分とした塗料、コストパフォーマンスに優れた塗料です。 10年〜15年
遮熱シリコン塗料 シリコン塗料に遮熱性能を付加した塗料、太陽光を反射させ温度上昇を抑えます。工場・倉庫野塗り替えにも最適です。 10年〜15年
フッ素塗料 非常に高耐久な塗料でスカイツリーやレインボーブリッジにも使用されています。 15年〜20年
遮熱フッ素塗料 フッ素塗料に遮熱性能を付加した塗料、太陽光を反射させ温度上昇を抑えます。工場・倉庫野塗り替えにも最適です。 15年〜20年
無機塗料 セラミックやケイ素などの無機物を主成分として作られた塗料無機物は紫外線で劣化しないため耐候性が非常に高い。 20年〜25年
遮熱無機塗料 無機塗料に遮熱性能を付加した塗料、太陽光を反射させ温度上昇を抑えます。工場・倉庫野塗り替えにも最適です。 20年〜25年

上記は一般的な塗料の種類と特性を解説しました。各メーカーから様々な種類の塗料が発売されており、微妙に特徴が違います。高価で耐久性の高い塗料が良いわけではなく、建物の状況とメンテナンスサイクルなどの計画によって最適な塗料は違ってきます。

工場・倉庫の塗り替え費用に関して

工場・倉庫の塗り替え費用に関して

ここまで工場・倉庫の外壁塗装、屋根塗装の押さえるべきポイントをお読みいただいた方は、ご理解いただけるかと思いますが、工場・倉庫の塗り替えは住宅の塗り替えと違い、建物の規模や用途、材質などパターンや状況が現場ごとにまったく違います。なので住宅塗装でよくある、30坪 フッ素塗料プラン ●●●万円といったパック料金のような表現は不可能です。

もしそのような表現をしている会社があれば

  • 必要ない作業が見積もりに含まれている。
  • 必要な作業が見積もりに含まれていない。
  • 実際の金額と表示したパック料金がまったく違う請求額になる。

のどれかに該当するでしょう。3は事前にわかれば判断できますが、1は不当な金額を支払うことになるし、2に関しては一番恐ろしい手抜き工事につながりかねません。

塗り替え工事を良いものにするためにには発注されるお客様も、塗り替えのポイントの理解を深めていただき最適な判断をしていただけると良い会社選び、プラン選びができ、その後の企業の発展につながるかと思います。

「そうは言っても何か費用部分の判断材料はないの?」

とおっしゃる担当者の方へ、工場・倉庫の塗り替えの際、費用が発生する項目と、表現できる範囲での料金の目安を「費用について」のページに記載いたしましたので参考にしてみてください。