ファクトリーペイントは持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。

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知れば納得!遮熱断熱塗料「キ・ル・コ」誕生秘話

キルコ一斗缶

近年、地球温暖化による気候変動により、世界中で自然災害が発生しています。

 

工場・倉庫の塗装専門会社である弊社、ファクトリーペイントでも数年前からSDGsやカーボンニュートラル(脱炭素社会の実現)に向けて、塗装会社としてどのような取り組みができるのかを考えるようになりました。その過程で出会ったのが、遮断熱塗料「キ・ル・コ」です。

 

その性能の高さを今回、ここで語ろうと思っていた矢先、

 

なんと!

「キ・ル・コ」の開発に深く携わった、株式会社シンマテリアルワン取締役副本部長である酒井 隆一氏に「キ・ル・コ」開発秘話を伺えることになりました!

 

従来の塗料の常識を覆した、と言われる「キ・ル・コ」。

 

このチャンスに私、柴垣が深掘りいたします。

 

そして、みなさまに「キ・ル・コ」の特長である性能の高さが、弊社の施工の品質の高さにつながっていることも、しっかりお伝えしたいと思います。

 

 「キ・ル・コ」開発までの軌跡

シンマテ専務柴垣社長

柴垣:本日はありがとうございます。早速ですが、「キ・ル・コ」がなぜ開発されることになったのか、その経緯からお話いただけますでしょうか?

 

酒井さん:弊社は1978年、埼玉県川口市でガソリンスタンドの経営で創業し、千葉県・長野県・茨城県で店舗展開を進めるほか、セルフ化やリコンス   トラクションに取り組んできました。

しかし、1997年の京都議定書(先進国における気候変動の原因とされる温室効果ガス排出量の削減目標を定量的に示した文書)の採択をきっかけとして、弊社社長・斉藤彰悟が「化石燃料の販売会社として、地球環境問題とエネルギー問題にもっと真剣に向き合って、持続可能な環境や社会づくりに貢献したい。地球や子どもたちの未来を守りたい」と考えるようになりました。

そして弊社にできること、を突き詰めていったのです。

 

柴垣:そうですよね。京都議定書の採択はあらゆる企業のビジョンに大きく影響しましたね。

 

酒井さん:はい。そもそも弊社はガソリンスタンドの再建で建設会社とのつながりがございまして、まずはできることから始めよう、ということになりまして。

その第一歩ということで、ハイブリッド断熱塗料「キルコート」の特約店契約を結び、特殊断熱塗料の販売・施工で省エネ・CO2排出削減、地球環境の改善にコミットする、塗料事業本部を立ち上げることになったのです。

 

柴垣:特殊断熱塗料の販売・施工を行う新事業を開設されたのですね。

 

酒井さん:はい。そしてその後の18年間、一般住宅や企業の工場・倉庫の屋根や外壁の塗り替え塗装を行なったのです。しかし、現場で使用する私たちの経験値が上がるにつれてより高い遮断熱性や耐久性といった性能を求めるようになっていました。

 

柴垣: どんなに良質な製品であっても、課題は出ますし、人や社会、時代がさらに優れたものを求めるのは当たり前のことですよね。

 

酒井さん:はい。そこで現場のニーズや課題に応えるため、そして地球や未来が求める特殊塗料を開発するため、2014年、シンマテリアルワンは塗料メーカーとして名乗りを上げることになったのです。

 

柴垣:つまり機能性塗料の開発と製造を自社で行う決断をされた、と言うことですね!

 

酒井さん:はい。目的はエネルギー消費の大幅削減とし、新たな時代を切り拓く、節電塗料の開発・製造を専門とする塗料メーカーになることを目指すことにしたのです。

 

柴垣:それが「キ・ル・コ」ブランドへの展開とその他商材の開発ということですね!

 

酒井さん:その通りです。その時に私を含めた、情熱のある開発メンバーの技術者を集めることができ、みな期待感にあふれた良いスタートを切ることができました。

 

「キ・ル・コ」に求められ続けている課題と特性

 

柴垣:当初から「キ・ル・コ」に求められた特性とは、どんな性質だったのでしょうか。

 

酒井さん:それは「高い省エネ性と耐久性」に尽きますね。

 

「キ・ル・コ」には

 

  1. 遮熱性
  2. 遮断熱性
  3. 密着性
  4. 伸縮性
  5. 耐久性

 

という優れた5つの性能があります。

遮熱性について言えば、太陽光を90%程度反射させることができるので、夏は建物内部への熱の侵入を防ぎ、紫外線による劣化から建物を守って長持ちさせます。

 

柴垣:この写真は塗膜の断面図ですね。

キルコ/塗膜断面画像

酒井さん:そうです、「キ・ル・コ」の塗膜の断面図です。発泡スチロールと同じように「キ・ル・コ」はこのように塗膜の中に空気層を構成できるので、熱の伝わりを低くすることができ、保温性や断熱効果を高めることができるわけです。

 

柴垣:塗膜の厚さは約400ミリ。薄い塗膜に見えて何重にも空気の層がつくられるのですね。

※キルコの塗装はローラー等を使って人が塗装していきます。また、下地の凸凹等も影響しますので、自動車塗装の様に、均一な膜厚は担保できません。

管理は塗布量管理で行い、1缶で塗装できる面積によって管理します。例)90㎡ならキルコは最低3缶使用する、等。

 

酒井さん:暑い夏だけでなく、冬は保温もできるので、高い省エネ効果を発揮するほか、結露も抑制できます。

キルコ塗膜比較

キルコ塗膜伸縮力

柴垣:私が最も惹かれたのは従来品の3倍以上という付着力、密着性と、今までの塗料の2倍から2.5倍という伸縮性でした。

塗膜の劣化現象で多く見られるのが剥がれや塗膜のひび割れ(クラック)なのですよ。この可能性を低くして、耐久性を発揮して、建物本体を守ってくれるのが、密着性や伸縮性だと思ったので。

 

酒井さん:そうなんですよ!

 

柴垣:例えば折板屋根は鉄でできていますが、鉄は温度が上昇すると熱膨張するので伸びますので、塗料に伸縮性がないとひび割れますからね。私は特に「キ・ル・コ」の優れた伸縮性を目で見て触って納得して選んでいます。

 

酒井さん:そのポイントにはこだわって研究していますので、そこを評価して頂けるのはとてもうれしいです!ありがとうございます。

 

しかし、遮断熱性と劣化を防ぐ伸縮性との「共存」が非常に難しかったのです。この「共存」こそが「キ・ル・コ」開発の最大の壁、難関だったのですよ!

 

どうやって共存させたのか、そのレシピなどは企業秘密ということで、詳細を語ることができないのですが、相当に苦労した、ということはお伝えしたいですね。

 

柴垣:化学のお話で難しそうですが、「キ・ル・コ」の高い伸縮性は歴然です。クラックが防けると美観も保てますし、約15年とされる耐久性は最終的にランニングコストの削減にもつながりますよね。

 

酒井さん:そうなんです!工場や倉庫といった大規模な塗り替えには耐久性が影響しますので、「キ・ル・コ」は大いに貢献できます。

 

柴垣:弊社のように「キ・ル・コ」を支持する施工業者は増えているように思います。

 

酒井さん:ありがたいですよね。お取引先の方から顧客様のお喜びいただいている声を伺いまして、私共も大変うれしく思っております。

特に「去年効果が実感できたから、今年は別の建物を、と顧客様から再びご依頼いただけた」などのご報告がいただけた時には、「キ・ル・コ」の効果も実感でき、「苦労して作って、本当に良かった」と思います。

この成功は、弊社のチームの努力と、信じてくれたお客様のおかげ。今後も私たちはより良い製品を作り続けるためのチャレンジを止めず、常に最高の製品を提供し続けることを約束したいと思います。

 

柴垣:電気代が高騰する現在ですが、最後にシンマテリアルワンとして、これからのビジョンを伺いたいです。

 

酒井さん:今後も「キ・ル・コ」で持続可能な社会、世界をつくるために貢献し続けたいです。そして、省エネ塗料メーカーのリーディングカンパニーになりたいと思います。

 

柴垣: 「キ・ル・コ」を使用することで、私たちも持続可能な社会、世界をつくることに貢献ができます。本日はお忙しい中、ありがとうございました。

 

酒井さん:こちらこそ、ありがとうございました。

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