導入のメリットまとめ
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安全性向上:熱中症リスクの低減
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省エネ効果:空調負荷軽減による光熱費削減(20〜30%減の事例あり)
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設備保護:高温による屋根材・機械の劣化防止
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通年効果:冬季の保温性能向上
まとめ
異常気象で過去にない猛暑が続く中、遮熱・断熱塗装は“快適性向上”だけでなく“安全対策”としても不可欠です。ファクトリーペイントでは光熱費削減シミュレーションも行っています。どうぞお気軽にご相談ください。
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今年の夏は全国で観測史上最高気温が次々と更新されています。7月30日には兵庫・丹波市で日本全国の記録を41.2℃に塗り替えました。
この“命に関わる暑さ” の中、工場や倉庫の屋根・外壁は直射日光にさらされて熱を蓄え、気温35℃でも表面温度が60℃を超えることも珍しくありません。本記事では、こうした過酷な環境を「数字」で可視化し、遮熱・断熱塗装がいかに効果を発揮するのか、データと事例を交えて解説します。
外気温35℃でも屋根表面は60〜70℃に
晴天の日に直射日光を受ける屋根は、外気温より20〜30℃も高くなるのが通常です。特に金属屋根やスレート屋根などは熱を吸収しやすく、外気温が35℃の場合には表面温度が60〜70℃に達することもあります。
室内温度への影響と熱中症リスク
屋根が高温化すると室温も急上昇し、エアコンの効きが悪化。作業員の体感温度は40℃を超え、熱中症の危険が高まります。これは安全面だけでなく、生産性にも直結する問題です。
愛知県内の金属屋根工場で実施した施工では、サーモグラフィ測定で以下の結果が得られました。
屋根表面温度:施工前 70℃ → 施工後 49℃(21℃低下)
室内温度:施工前 62℃ → 施工後 38℃(24℃低下)
この温度低下により、午後の作業環境は格段に改善され、空調稼働率も下がりました。
室内温度への影響と作業環境の悪化
屋根の高温はすぐに室内にも伝わり、エアコンの効きが悪くなって電気代も増加。作業員の体感温度は40℃を超え、熱中症リスクが急上昇します。屋根・外壁を遮熱断熱工法で改修することにより、夏の厳しい暑さや冬の寒さから室内の温度環境を改善させます。工場内が働きやすい温度になる事で作業効率が向上、建物内で働く従業員の生産性が上がることがある実験結果からわかっています。
※①コーネル大学の調査2005年フロリダでの保険会社でのパソコン作業
※②〜③空気調査・衛生工学大会で発表された『コールセンターの室内環境が知的生産性に与える影響』
兵庫県の姫路市役所では室内温度を25度に設定することで光熱費や人件費にどれだけ変化があったのかを1ヶ月間測定しました。その結果、光熱費は1ヶ月で7万円増加してしまいましたが、作業効率が向上し、一人当たりの残業の月平均が昨年と比較して2.9時間減少することができ、全体で約4千万円の人件費削減に繋がりました。