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数字で見る!職場の温度でこんなにも変わる労働生産性

 

「日本の課題は生産性だ!生産性を向上させろ!」と、いろんなトコロで言われ、企業は日々さまざまな努力と工夫を凝らして業務の効率化を図っているのではないでしょうか。

この生産性に大きく影響を与える要素のひとつが職場の温度です。

今年夏、環境省では室温を28度にするよう呼びかけていましたが、コロナ渦の中で適度な換気も求められるため、室内温度が28度より上昇してしまい、「業務や作業に集中できない」など自身の仕事の効率の低下を感じた人は多いのではないでしょうか。

そんな中、改めて注目され話題となったのが、2019年に姫路市役所で行われた実証実験です。市役所の室内温度を28度から3度も低い25 度に設定し、室温と作業効率の関係を調査したというもの。

数字で“見える化”された実験結果をもとに、ここでは工場や倉庫での室温で変わる労働生産性を考えてみたいと思います。

 

姫路市役所が実証!室温と作業効率の関係

姫路市役所で実験が行われたのは2019年の7〜8月の期間。きっかけは室温が25度から28度に上がると作業効率が約6%低下する、という先行研究があったからでした。そこで姫路市役所では、働く環境を快適にして仕事の効率を高める働き方改革を推進するために調査・実証に乗り出しました。

調査の結果は、およそ4000人が勤務する市役所内で、エアコンの設定温度を28度から25度に下げた結果、光熱費は月額約7万円の増加となりました。しかし、前年度と比べて総残業時間が1人平均2.9時間減らすことができ、人件費は月4000万円も節減することができたのです。

節電、節電と暑さも我慢してエアコンを28度にすると4000万円を損失してしまう、と言うのもすごい話で、そのお金が税金である点も注目されました。

 

そして調査実施後の職員アンケートでは、

  • 業務効率が「向上した」という回答が85%
  • 就業意欲「高まった」と答えた人が83%

という結果になりました。

 

快適な室温が保たれた職場で働くと生産性が格段に上がることが数字で示されたので、自社の環境の見直しにも積極的になれますよね。

従業員のみなさんのため、さらには会社や企業のためになることがご理解いただけると思います。

 

工場・倉庫においての考察

それでは、工場や倉庫の場合はどうでしょうか。

正確な作業が求められる工場勤務者においても、やはり快適な室温が作業効率や就業意欲の向上に関係することは間違いありません。

工場の室温の許容基準は重作業で26.5度と厚生労働省は示していますが、あくまでも「許容」ですから、作業効率が低下しない訳ではありません。

工場勤労者が効率良く働ける適温を25〜26度とした研究では、温度が高くなるにつれて作業効率は低下して、適温と29度の時を比較した作業効率は約15%以上も低下するというデータもありました。

 

加えて暑さによるストレスで、人は集中力や判断力が落ちるので、ミスや事故も発生しやすくなります。特に熱を発する機械に囲まれた工場内の真夏の室温は、40度近くまで上昇しますので、暑さ対策は非常に大事で、生産性の低下ばかりでなく、熱中症など時には人命に関わることも起こり得ます。

工場内の温度管理の見直しを行って、従業員の皆さんに快適な労働環境を提供することで、重大なミスや事故の防止が行える上に、作業効率と生産性の向上につながるのです。

 

暑さ対策は原因を探ることから

それでは、なぜ工場や倉庫が暑くなるのでしょうか。その原因がわかれば、より効果的な施策ができます。

 

工場・倉庫が暑くなる原因は大きく2つ。

① 機械や設備から放出される湯気や熱気。

② 屋根や壁、窓など、建物から伝わる熱。

です。

 

最近は遮熱シートで熱の発生源である機械ごとすっぽり包んでしまう方法などもあるようですが、①の場合は吸排気フードを設置すると、湯気や熱気を室外へ逃すことができるため、室温の上昇をかなり抑えることができます。

また工場内の温度を全体的に下げるのであれば、空調機やエアコンの増設などが考えられますが、ビニールシートを使って空調効率を高めている工場も多く見かけます。

そのほか局所的に温度を下げるスポット空調の導入や、作業者の空調服着用など、一人一人の作業効率の向上を図ることでも生産性アップにつながります。

そしてもう1つの原因である②の建物から伝わる熱対策を行えるのが、弊社も施工する遮熱・断熱塗装です。

 

 

真夏の太陽光に熱せられた工場や倉庫の屋根の温度は70度を超えますが、その熱が室内に伝わると屋内の室温が上昇します。この熱の伝導を遮断できるのが、弊社がおすすめする遮熱・断熱塗装で、特にトタンや鉄板の屋根で効果を発揮します。

遮熱・断熱塗装を屋根に施工して得られる効果は、屋根の表面温度を約18〜25度、室内温度は約4〜6度も下げることができます。また、逆に室内から室外への熱の伝達も抑えられるので、少ない空調機でも工場内の温度を適温に保つことが可能です。さらに光熱費も20〜30%削減することができます。

 

塗装前後のサーモグラフィ測定結果

 塗装箇所屋根表面温度 49℃ 未塗装箇所屋根表面温度 70℃ 温度差 21℃
 塗装箇所屋根裏温度 38℃ 未塗装箇所屋根裏温度 62℃ 温度差 24℃

光熱費・二酸化炭素の削減シミュレーション

光熱費削減金額 624,252円/1年間
二酸化炭素削減量 7,8ton/1年間

■1年間

光熱費削減金額 9,363,780円/15年間
二酸化炭素削減量 117ton/15年間

■15年間

 

合わせて壁の遮熱・断熱塗装も検討いただけると、さらに効果が実感できます。

窓に断熱フィルムを貼るのもおすすめ。陽光の明るさを屋内に取り込みながらも熱の侵入を防いでくれます。

弊社でのお見積りの際には光熱費とCO2削減量を記載した、省エネルギー効果予想計算書も添えてご提案しています。遮熱・断熱塗装に関してはこちらのページで詳しく説明しています。

 

まとめ

オフィスでの知的生産性を高めることより、工場や倉庫内の労働生産性を上げることの方が対策を講じるにも課題や障害が多々あります。それでも生産効率を上げるには、適正な室温を保って作業スタッフの効率やモチベーションの向上させることが重要です。

空調設備の見直し、屋根や外壁の塗装、遮熱・断熱できるアイテムの導入など、来夏にも備えて積極的に検討していただきたいと思います。

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